庭のリフォーム 2 「デッキ工事」

庭のリフォーム、デッキ工事
今年は庭の整備がしたいと思い、4月から工事を進めてきました。1次工事では地面を平らに馴らし、植栽の見直しを。2次工事はリビングから続く生活スペースのひとつとなるようにデッキをつくりました。
古い平屋をDIYでリノベーション(リフォーム)
以前住んでいた古い平屋は縁側があり、室内から屋外へ窓から気軽に出ることができましたが、今の家は窓の数は多いけれど、地面から窓までの高さがあり出入りは玄関か勝手口のみ。
リフォーム前の庭の状態
デッキがあったらいいなと今の家に住みはじめてからずっと思っていましたが、賃貸なのでなかなか踏み切れずにいました。

お庭のプランニングと施工植栽を今年4月ブロカントさんにしてもらったことがきっかけになり、思い切ってしっかりと整備や植栽、造作を進めていくことに。デッキ部分については飯能市の地産資源である西川材を使いたかったので、デッキ工事は日高市のハチス木工さんへ依頼しました。
brocante seeding tokyo ガーデンプランニング
機能面を考えてデッキをデザインすることは楽しいことですが、外工をしてもらうにあたって打ち合わせをしてみると、雨風の影響やメンテナンス性、雑草対策など形にしていく上でメリットデメリットもよく考えていかなければならないことがよくわかりました。
自然を育む暮らし方、お庭のリフォーム
リビングの西側はすべて窓になっていて午前中は日陰、午後から春夏は木漏れ日があり、秋冬は陽当たりがよくなります。外で過ごすじかんも楽しめそうですし、何より室内から屋外へ気軽に出やすくなることは屋内外の隔たりがなくなる気分になってよさそうです。
デッキの下地工事防草処理
土台となる下地は建物と同じ色に木を塗装して、デッキは飯能産西川材ヒノキを無塗装のまま使用することに。
飯能市、奥武蔵の西川材(ひのき檜)
一般的にデッキ材は防腐のために何かしらの塗装をして仕上げることが一般的だと思いますが、幅100㎜×厚み70㎜ある角材のような板をデッキ材にしました。
厚みのある檜材をデッキの材料にしました
これだけ厚みがある材料であれば、無塗装であってもそれなりの年数もってくれると思っています。
経年変化がよいデッキの仕上げ
無塗装で灰褐色に経年変化していくと、この家にもよく馴染んでいきそうです。
根太に置くだけのデッキ材
デッキ材は1本1本それなりに重さがあるのでそうかんたんにはズレません。ですので端の材だけ下地に固定して、それ以外は根太に置くだけにしました。

例えば雨風の影響を受けやすい場所の材はほかの状態の良いデッキからローテーションしたり、裏表入れ替えたりして材の劣化を緩やかにしたり、傷んで状態が悪くなったら、あらたに準備した同じ材と持ち上げて入れ替えるだけです。将来的に数本新しい材と入れ替えることになったとしても、無塗装ですので同じ経年変化をしていきます。

外の地面から窓までの高さは70センチありましたので、デッキ全体の半分は3段のなだらかな階段にして、もう半分の平らなスペースでくつろげるようになっています。

室内から外へ出る1歩目の踏み台は独立してつくり可動式に。3段目と重ねると全体がフラットなデッキになるようにデザインしました。暮らしのシーンや状況に合わせてフレキシブルにデッキスペースが使えるようになっています。
可動式デッキ
良し悪しあると思いますので、多くの人にとってためになることだとは思っていませんが、昔のモノを扱う仕事をしていると‘直せること’‘味がよいこと’‘馴染むこと’そのような物事に関心が向きます。

地のものを活かして自分らしいデッキや庭のあり方を考えたこの夏。これから涼しい季節になってくるにつれ、このデッキを使う日々が増えていくのがたのしみです。
庭のリフォーム、デッキ工事