










こんなことが素敵だな、なんかきれいだな、あんな事ができたらいいな。
漠然とした思いの中、大事にしたいことを自らの手で一つずつカタチにしていく暮らし。
2009年、僕は東京から埼玉県に引っ越し、
自分らしい暮らしがしたい思いから古い平屋を借り、
そこをEASY HOMEと名付けた。
荒れ果てた庭や傷んだ住まいを週末、
ここにあれがあったら便利だな、
あそこをこうしよう、
こうゆうものを活かして素敵に使おう、
と身の回りにあるものを活かしてないものは自ら作り手をかけた。
かんたんな造りの平屋は、夏は暑いし冬は寒いし、
1年目は感じたことのない自然の力に戸惑いながらも、
些細なことが新鮮で嬉しく、
頭と身体を使って不自由さを解消すると、
その環境に順応していっていることを実感し喜びを覚えた。
アナログというわざわざ手間をかける`不便’はたくさんあったけれど、
生きていく知恵と糧が身につき、
地に足をつけた暮らしを実感できるようになった。
住み始めた当初の時間が止まったような殺伐とした平屋も1年が過ぎると、
庭には生態系が生まれ、
住まいも暮らしの流れが感じられる明るいエネルギーに溢れていた。
見よう見まねのリフォームは何回やっても納得いかず、
永遠やっていたが楽しくて、時間を忘れ夢中だった。
そうしていると気づかぬうちに些細な場所に愛着が湧き、
居場所ができ、帰りたくなる好きな住まいへと変わっていた。
その住まいは2年住み取り壊しとなることになり、
無念な気持ちが残ったけれど、
そこで積み重ねた時間は僕にどこにいても自立して暮らしていける力を与えてくれた。
そして好き、楽しい、活かしたいという気持ちが新しいカタチになり物語としてはじまった。
助けられたり、温かく見守って頂いたり、応援頂いたり、すべてのことに感謝しています。
個の力でできることはほんの僅かかもしれない。
それでも日々思うことを皆さまと共有して繋がり、
いいなって気持ちを広げていけたら本望です。
これからもよろしくお願いします。
REFACTORY antiques