本日内装デザインを担当させてもらっている物件に
内装仕上げの打ち合わせに行ってきました。
もともと扱っているアイテムを取り入れてもらっているので、
その雰囲気に合わせた内装にという事で、
そういう発想は僕も好きで楽しくなります。
改装前の間取りで和室が活かしきれない問題になっていたので、
そこが一番のお気に入りになる空間にしたいと思いました。
でもどこにいても、どこからでも好きなモノやコトが感じられる
インスピレーションを刺激してくれるような
そんな内装にしていきたいと思っています。

最初にポイントとなるのは建具。
アンティークドアやガラス戸を取り入れて、
空間を柔らかく間仕切り開放的に、またそこを通した時の景色や、
光と影を楽しめるようなそんな使い方を考えました。
あるときの帰り道、小さな平屋から漏れる白熱球の光があたたかいと感じ、
家路に向かう途中の疲れた気持ちをホッとさせるような灯り。

その機能を果たすのは中央に配置した納戸となる小屋。
クローゼットの電気の消し忘れは親によく叱られたことですが、
ここでは明かり採りから漏れる灯りが部屋全体の間接照明に。
ダイヤガラスやモールガラスから屈折した淡い光はノスタルジーであたたかい。
そんな灯りがリビングやキッチンにいても感じられくつろげる。

中から外の景色を覗けば、100年前の窓越しの景色。
古いゆらめきあるガラスが今の景色を新たな見え方にさせるフィルターに。
毎日モノと向き合う僕にとってそのモノの使い方や
使い道の適した方法を把握しているので、
デザインを考えさせてもらえる事でポイントポイントで好きになれる場所を造る。
そしてそれが来客した人たちへ話せる物語になる。

僕が大事にしている部分でもう一つ、プライベート感も大事だけれど、
開放的で屋内外の隔たりを感じさせないこと。
どこにいても気軽に外に出れて気軽に外を感じられ、
開放的であり中にいて外を楽しめること。
それは僕自身がいつも心がけたいことでもあり、
その思いを形にさせてもらえる事もありがたいと思っています。
しばらく買い付けで現場には行けないけれど、
内装仕上げのイメージの共有はバッチリです。
出来上がり楽しみ。