力丸造園さんと岩根橋プロジェクト

筏を組み名栗川を使って江戸まで流した西川材で栄えた町として有名な飯能
半期事に行う店の大掃除もあと一歩で終わりそうです。
次に起こる新しい事にも目を向けながら、今までの維持や継続をしていく事は
毎年エネルギーのいる事だと感じながら、店がリフレッシュしてくると、
場所や心にも余白が生まれ、今やこれからを見直す良い機会となります。
岩根橋の昭和初期、飯能の名勝を集めたポストカードにもその風景があり
飯能河原から見た岩根橋、木々で埋もれる
東雲亭別邸、昭和初期の飯能遊覧地計画の軌跡
何もかもが埋もれて、もはやそれが当たり前の景色になっていました
上半期のハイライト。
古物の仕事をしていると、飯能の歴史や文化に触れ、話を伺う機会が多くあります。
筏を組み名栗川を使って江戸まで流した西川材で栄えた町として有名ですが、
その当時から人々の生活の風景としてなくてはならない存在としてあったのが岩根橋。
昭和初期、飯能の名勝を集めたポストカードにもその風景があり、
その景色をいつか取り戻したいと毎日店に通いながら眺め考えていました。
今年に入って新しい道も開通し、旧道になり今や伸び放題の竹藪、大きくなり過ぎた木々。
竹藪と岩根橋バス停。名栗街道、バス通り
今年に入って新しい道も開通し、旧道になり今や伸び放題の竹藪、大きくなり過ぎた木々。
何もかもが埋もれて、もはやそれが当たり前の景色になっていましたが、
暮らしが便利になり、観光できる場所も増え、
そんな新しい文化も受け入れつつ、昔からある飯能のよい部分を尊むことは
REFACTORY antiquesとしてできる活動の中で大事にしていきたい部分の一つだと思っています。
環境整備をしたいと進めるにあたって、去年の末から半年くらい
行政や地域の人や地主さんのところに出向いて想いをプレゼン。
行政関係へ私情を持ち込んで考えやプランを話してもなかなか通る話ではなかったですが、
7年近く外で家具を修理し、店を続けてきた事で、
傍から静かに見守って下さっていた多くの方の理解が得られ、
春頃から岩根橋周辺景観の整備をREFACTORY antiques中心に取りかかる事ができました。
最初に取りかかったのは竹藪の整備。道からの景色を塞ぎ、ほとんど地面まで光が届かないほど竹に覆われていた川と道路の間の伐採をしました。
最初に取りかかったのは竹藪の整備。
道からの景色を塞ぎ、ほとんど地面まで光が届かないほど竹に覆われていた
川と道路の間の伐採をしました。
力丸造園、西力太
竹藪を切り進める力丸造園、西力太
切り進めていくときれいな河原が見えるようになり、地面にも光が届くように。
切り進めていくときれいな河原が見えるようになり、
竹藪過ぎて気付なかった山桜やもみじなどの元からそこにあった生態系も感じられるようになりました。
竹藪過ぎて気付かなかった山桜やもみじなどの
元からそこにあった生態系も感じられるようになりました。

何十年と成長し続け、大木となった河川の木々。
支障木となる枝含め、きれいな景観に戻すための伐採をするにあたって、
飯能在住の特殊伐採技術のある力丸造園さんの協力を得て、高所作業をしていただきました。
飯能在住の特殊伐採技術のある力丸造園さんの協力を得て、高所作業をしていただきました。
力丸造園の西力太さんは一般のお庭の仕事や造園、外構の仕事など、伐採の特殊技術を持つアーボリストでもあります。
力丸造園の西力太さんは一般のお庭の仕事や造園、外構の仕事などを主にしていますが、
伐採の特殊技術を持つアーボリストでもあります。
それは樹木に関する知識が豊富なうえ、高い木の上で剪定やメンテナンスが行える命がけの樹木医です。
本人はいろいろやるうちの一つの技術程度に思っていることですが、
それは樹木に関する知識が豊富なうえ、
高い木の上で剪定やメンテナンスが行える命がけの樹木医です。
元々自然の多い環境で育った西さんは暮らす環境で技術の練習を行い、
子供の頃の木登り感覚の延長線上に今の自分があると話します。
元々自然の多い環境で育った西さんは暮らす環境の中で技術の練習を行い、
子供の頃に感じた木登りの感覚の延長線上に今の自分があると話します。
それは樹木に関する知識が豊富なうえ、高い木の上で剪定やメンテナンスが行える命がけの樹木医です。
子供の頃の木登り感覚の延長線上に今の自分があると話します。
`高い木のあそこまで行けたらどんな景色が待っていて、
どんな気持ちになれるだろうという思いを、命綱のロープが可能にしてる。
常に怖さや心配が付き纏い、道具のメンテナンスは欠かせない。
ロープに命を預ける事で、他人には味わう事のできない
特別感を得られる楽しみがある’と。
力丸造園、手際よく、美しく作業を進め特別なものを見させてもらった気持ちです。
橋の上から眺めると普通の距離感に思える場所も橋の下から見上げれば十数メートル高い位置。
橋の上から眺めると普通の距離感に思える場所も橋の下から見上げれば十数メートル高い位置。
そんな場所でも手際よく、美しく作業を進め特別なものを見させてもらった気持ちです。

空が抜け、川に落とした丸太や枝を集めるのに川を使い吊り上げ場所まで流す筏流しも目の当たりにし、かつての美しい景色が現れた時にはとても感動しました。
何十年と管理されず埋もれていた場所は地面には光が差し、空が抜け、
川に落とした丸太や枝を集めるのに川を使い吊り上げ場所まで流す筏流しも目の当たりにし、
川に落とした丸太や枝を集めるのに
川を使い吊り上げ場所まで流す筏流しも目の当たりにし、
かつての美しい景色が現れた時にはとても感動しました。
不法投棄されたゴミはREFACTORY antiquesに関わっていただいている方々にも協力してもらい拾い集め、まずは一つ元々あった環境を取り戻す事ができました。
不法投棄されたゴミはREFACTORY antiquesに関わっていただいている方々にも
協力してもらい拾い集め、まずは一つ元々あった環境を取り戻す事ができました。
ここからが町に対してREFACTORY antiquesができる活動の始まりだと思っています。維持して、継続して機能させる、そのような行為や活動にこれからも多くの方に関わっていただきたいと思っていますし、そのようにして続く飯能の良さをいっしょに作っていけたら幸いです。
仕事しながらの事なのでなかなか地域の事を考え続ける事は難しいですが、
毎日この場所で僕が仕事していて、周りを見渡してみれば
僕が町にできる事、町の人たちが僕に委ねてくれること、
そんな想いも心に深く入ってきた出来事でした。
一連で多くの方に信頼していただき、ご協力していただけた事、とても感謝しています。
ここからが町に対してREFACTORY antiquesができる活動の始まりだと思っています。
維持して、継続して機能させる、
そのような行為や活動にこれからも多くの方に関わっていただきたいと思っていますし、
そのようにして続く飯能の良さをいっしょに作っていけたら幸いです。