LIFE story No.6 【 Blumen Hutte 】

入間市ジョンソンタウンにあった花屋blumen hutte(ブルーメンヒュッテ)

今まで休むことが怖かった

仕事以外ができず突っ走ってる感じ

遊ぶ気持ちも持てず

いつも追われている気持ち

何に追われているんだろう

スローペースでいいんだよ

経験を重ね、これからはそういう気持ちを

伝えられるような人になりたい

アンティークドアをリノベーションしてお店に建て付けさせてもらいました。
漠然と拠点づくりための場所探しを関東近郊でしていた。その地に早く馴染んでいけるような場所を探す中で入間市にあるジョンソンタウンと出会った。ジョンソンタウンはすでに一つの町になっていて、住まいとして住んでいる人や商売をしている方たちもいたので、すぐに溶け込みやすいのではないかと思い問い合わせてみた。過去に花屋の経験があったシンさんは、それを大家さんに買われその勧めで2014年、ジョンソンタウンでも花屋を始める事に。
いろんなコミュニティと関わる事で少しずつ心にも影響を与えていった。
一度辞めた花屋をまた再開させる事に抵抗があったとシンさん。やりたい事を続ける事と現実とのギャップにまた差ができてしまうのではないかと最初は不安があった。3年くらい経ったらやはりバランスが崩れ、生活の糧のためでもあると割り切っていた部分とお客さんの要望にはきちんと応えたいと、そのまま仕事を続けていた。
シンさんと今日子さん、blumen hutte(ブルーメンヒュッテ) kitchen gunnii(キッチングニー)
その頃にお客さんとして訪れた今日子さんと知り合う。今までは自分一人の人生だったので自分の生活のためと思い、仕事がないよりは忙しい事は幸せな事だと心に言い聞かせ続けていたが、徐々に二人の人生の事と考えるようになり、目標も二人で共有するように。

入間市に引っ越して来てから新たに知り合う方たちが持っていた感覚に、自分との差のようなものを漠然と感じていたとシンさん。今までは経営や仕事で結果を出す事が一番と考える人たちが多い環境で仕事をしてきたシンさんには、働いて稼ぐ事以外の部分に心を持ち、生き方に拘りながら仕事をしている人たちと知り合う機会が新鮮で、いろんなコミュニティと関わる事で少しずつ心にも影響を与えていった。今日子さんとも、もう少しゆっくりした時間の中で何かできないかと、自然とそのような話も増え、どこか落ち着いて暮らせる環境を作りたいと考えるように。
ベンツトランスポーター、blumen hutteブルーメンヒュッテのトラック
借りている畑が日高にある。そこを往復する中で、この辺の環境いいよねって飯能日高辺りの環境の話は何となくしていた。ジョンソンタウンの契約更新をきっかけに選択肢として土地や物件探しもするように。そこでたまたま理想的な土地を見つけ、そこの土地に新築の家を建てる事を決断。
飯能に近い日高市で新築の住まいを建てる事に。
今まで休むことがコワかった。仕事以外ができない感じで突っ走ってきた。遊ぶ気持ちも持てず、追われている気持ちもあった。2人になって、遊びに行く機会ができた頃はうしろめたさを感じていたが、1週間店を閉めてフランスへ行こうという話になり、抵抗はあったが行ってみてその時間を過ごしてみると、普通の人はこうして健康な心を保っていくのだろうなと、だんだん気持ちのメリハリの心が芽生えてきた。今はそのような暮らし方を気に入っていて、大切だと思っている。何に追われていたのかと考え直せるようにもなれた。その教訓を活かし、今はわざわざ会いに来てくれたお客さんへの感謝の気持ちも増え、一日その方たちとの時間をより大切にしたいと思える気持ちのゆとりが増えた。
フランス旅行へ出かけた時にみんなの心の豊かさに影響を受けた
Blumen Hutteはこれからもお客さんの希望に応える仕事を続けていきたいと考えている。心に与えた変化は、新しいものを追い、先取りする事よりも、お客さんと話し合っていく中で現状をより豊かにしていくような仕事の形を続けていきたいという変化をもたらしてくれた。
朝食。スローライフ、豊かな時間
暮らしと共に成長する庭木と対話しながら、そこに暮らす家族との対話も楽しみ、関わりから感じ取れるそれぞれの成長をこれからも温かく見守っていく。
日高市に新しくオープンしたkitchen gunnii(キッチングニー)