4月末開催予定だった‘GREEN fair’に向けて飯能在住の陶芸家、荻野善史さんにプランターやフラワーベースなどを制作してもらいました。釉薬をかけず炭化焼成にて、鉄分の多い赤い土を黒く焼き上げています。プリミティブな作風の荻野さんの作品をREFACTORY antiquesでアレンジさせて頂き、プリミティブさの中にモダンな印象を取り入れました。
模様は‘イッチン描’の技法で仕上げています。江戸時代の末期から明治の半ばまで飯能の町でつくられていた焼き物を古飯能焼と言います。飯能焼の一般的なイメージはイッチン描で松竹梅や蔓などの絵付をしたものが特徴とされています。今も旧家や老舗の飲食店などに飾ってあるものをたまに見かけ、土地柄に因んでその技法を使ったデザインを採用しました。そのようなストーリーと共に、模様から焼き上がりの色味までひとつひとつ違う表情のアイテムを暮らしに取り入れて楽しんで話題にして頂けますと幸いです。
植物の造形が際立つような色味や風合いとなっていて、ポットのデザインと植物の造形を考えて仕立てるのも様々な表情を見せてくれ、植え替えが楽しくなります。
洋蘭もプリミティブなポットと相まってよりエキゾチックな印象に。
底穴は大きめに開けて、根腐れが起こりずらいように水はけをよくし、設置面から水が逃げるように高台に切り込みを入れています。
背中に開いた穴にSカンを通して壁付けのハンギングポットとして使えるようにデザインしました。
有機的なフォルムのポットはコウモリランやホヤなどの蔓性植物との相性も抜群に良いです。
香炉は煙突のようなデザインで制作しました。
中にインセンスコーンを設置し、火を点け蓋をすると
ポットの見た目もコロッとしていて可愛らしいですが、焚いている時の見た目も煙突から煙が立ち昇るような雰囲気でインセンスを焚く事ができ良い感じです。
インセンススティックも立てられるようになっています。
半年前くらいから企画し、打ち合わせを重ね、試作品を改良し、完成したアイテムたちです。皆さまに喜んで頂けますとうれしいです。
よろしくお願いします。