10周年記念営業『満開に桜咲く』お礼

店をオープンさせてから10年が経ち、なにか記念に残るようなことをしたいという気持ちになりました。お祝いのような事柄を自らが率先して企画を立てることもなにか違うような気がするとモヤモヤしていたところ、LIFE creatorsのメンバーが1日営業を演出したいと申し出てくれました。

日にちだけ決めて僕自身はその打ち合わせに参加せず、営業する店主がどんな営業日になるのか楽しみになる1日はなんだか特別な気分です。

今回仕切ってまとめてくれたのは、いつも関わって仕事をさせてもらっているフローリストの下山さん。多くの方に連絡を取って当日の演出に向けて忙しい中準備を進めてくれました。

今回の演出のメインはREFACTORY antiquesの中に満開の桜を咲かせること。山桜は地元の方が譲ってくれたそうで、みんなで山に採りにいってくれました。かたい蕾の桜がどうやって咲くのか直前までさっぱりわかりませんでしたが、工夫して営業日の前日の夜には満開に。


店を整えながらしばらくひとりでお花見して、節目とこれから先の活動に想いを馳せる時間になりました。

営業日の当日の朝、演出は桜だけではありませんでした。今まで家具を納品させてもらったお客さまから送られてきた暮らしで使われている家具たちのシーンを集めてくれていて、店内から店外まで広がっていました。

ちいさい家具からおおきい家具まで、仕入れては仕立て販売し、店ではいつも入れ替わっている家具でも、お客さまにとっては人生を共にする一部なんだなと感慨深い気持ちです。

桜は人を笑顔にする日本のシンボル的な木だと思います。みんなの笑顔、まったりゆっくり過ごす時間、心地よい空気が店全体を包んでいました。

ケイタリングで振る舞われたお稲荷さんは、僕が店を始めたばかりのころ近所にできたごはん処「もくしゃ」のナオさんが息子をおもう気持ちのようにいつも準備して食べさせてくれたものです。

「好きな食べ物は?」と昔聞かれて、「竹輪のてんぷらかな」と答えたことを覚えていてくれて、夢の竹輪のてんぷら山盛りも到着しました。

人も子どもも動物も、自然の中で心地よく過ごす飯能が好きです。縁もゆかりもなかった場所ではありますが、僕を受け止めてくれて町に溶け込む店にしてくれました。

当日の夜は10周年のお祝いの時間を作ってもらい今までのこと、これからのことたくさん語らせてもらいました。今日まで素敵なじかんをありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。