山葡萄細工『青の記憶』ORIORI

山葡萄かごと藍染め布

「自然を享受して手仕事から生まれる生活の道具」

自然とともに生活していた先人の知恵を受け継ぎ、山葡萄の樹皮を山に採りに行くことから制作まで一貫してモノづくりをしているORIORIの今泉さん。2019年に飯能へ引っ越してきてご近所さんになりました。
飯能市ORIORI山葡萄細工のアトリエ兼自宅
福島県出身ということもあり、出身地の手工芸である山葡萄に惹かれ制作をスタート。素材や製法について調べていくと歴史は縄文時代から人々の生活に役立てられています。

「山を守る」ことをテーマに毎年梅雨時期の限られた期間、山に入り自然が荒れていかないように生態を見極め山葡萄の樹皮を採っています。
長野県の国有林
山葡萄の樹皮を梅雨時に採取
山葡萄について全く知識がなかった僕もいっしょに山へ行かせてもらったことで、自然から手仕事を通して生活の道具が生まれることを実感。その山葡萄で財布をつくってもらいました。
2年間使った山葡萄の財布
2年間程度使用した財布は徐々に色が濃くなり、毛羽立ちもなくなり飴色に。気取らない手に収まるサイズが気に入っています。
山葡萄を編む準備
山葡萄は素のものがすでに魅力的ですが、自然のものであればなんでも染まると壺草苑さんからうかがい、藍で山葡萄を染めてみることに今泉さんも興味を持ってくれました。

ORIORIの今泉さん

藍と山葡萄はどちらも自然から生まれ、緩やかな経年変化がそれぞれあり親和性も高い。今まで籠を編んできた技術や製法を活かし、古来の伝統技術が交わる初めての試み。
山葡萄の藍染め
企画展当日は普段制作しているアイテムと合わせて、藍染めを活かした作品が並びます。人それぞれの使い方に合わせて、ゆるやかに表情が変化していく素材は使い続けるほどに魅力が増していくものとなっていきます。
山葡萄かごバック

『青の記憶』

REFACTORY antiques

4/23(土)・4/24(日)

11:00-18:00