染め直しの受注会『青の記憶』壺草苑

シャツを藍染めで染め直す

 

「使い続ける選択肢」

今回開催する企画展は、壺草苑さんで服を藍染めしてもらったことがきっかけです。実際に工房で作業している姿や、生きている藍を丁寧に管理されている様子を拝見し、自然のもので手仕事で染め続ける昔から続く伝統に心を打たれました。
藍染め工房「壺草苑」
自然のものを大切に考える気持ちを共有できる知り合いの作家さんと後日藍染め体験をともにすることができしました。
知り合いの作家さんと後日藍染め体験をともにすることができしました。
「天然藍灰汁発酵建て」と呼ばれる化学薬品を一切使わない自然界からとれる原料のみを使用した藍の建て方は、古の人々の知恵と技術を受け継ぎ、自然界の循環にも逆らわず環境にもやさしい取り組みです。
天然藍灰汁発酵建て
藍染めというと、色落ちが気になりますが堅牢度のテストを何度も行い数値化し、壺草苑さんの藍染めは高い評価を受けています。染まりあがった色合いは長く維持しながらも自然に風合いが馴染んでいく経年変化を感じることができるそうです。
和紙の藍染め
僕の服はまだほとんど変化していない段階ですが、日々の作業を通して味わいとしてとらえられるような変化を少しずつしていく風合いを楽しみにしています。
藍染めで染め直した作業着
前回の染め直しの受注会も、たくさんの持ち込みをいただきひとりひとりの服に対する思い入れを聞くことができました。新たな色で蘇ったそれぞれの服は僕が受け取ったときと同じように、皆さま同じように喜んで受け取ってくれて同じ気持ちを共有させてもらいました。

今回の企画展でも染め直しの受注会をします。気に入っているものを長く使い続けるための選択肢として染め直すことも楽しんでもらいたいと思っています。

また今回特別に定番スニーカーを藍染めしたアイテムが並びます。天然の本藍染めされたスニーカーは革のように日々の使い方でひとりひとり違う風合いに経年変化する、履き続けることが喜びになるようなアイテムです。どうぞお楽しみください。

≪染め直しの受注について≫

・受注できる素材について

コットン、ウール、絹を藍染めすることができます。元の色は問いませんが、染まりあがる色は職人さんに確認してください。化学繊維は染まりません。また、縫製で使われている糸が化学繊維の場合、ステッチは染まりません。そのほか現物を確認しながら注意点についてご説明します。

・価格について

コットン素材について、1g35円で重さが基準になります。目安として
Tシャツ6,000円~
長袖シャツ10,000円~
薄手ジャケット15,000円~
ズボン・スカート15,000円~
※ウールや絹は染まりずらいため、染めたい濃さにもよりますがコットンの1.5倍~2倍

・納期について
1ヶ月半が目安。状況により納期は前後します。

自然のものはだいたい染まるという話も聞き、布だけではなく木や革なども染まることを知り、藍染めした素材が作品づくりにどのようなインスピレーションを与えてくれるのか、楽しみです。

藍染めを知るきっかけとして企画展を楽しんでもらえますとうれしいです。
よろしくお願いします。

企画展『青の記憶』

REFACTORY antiques

4/23(土)・4/24(日)

11:00-18:00