インテリアの仕事で関わりあるプロの方たちに毎月1回REFACTORY antiquesの店内でリモートワークしてもらうというカタチで「暮らし相談デスク」を開催しています。営業日にはふだん通ってくれるお客さま以外にも引越ししたばかりの方、引っ越しを控えている方、飯能へ遊びにきた方などインテリアを探しに多くの方がご来店します。
僕はインテリアのことを主に専門にしていますが会話の中には家のこと、食のこと、植物を育むことなど様々な話題があり、そういうときにあの人を紹介したいなとか、今度あそこへ行ってみると絶対いいと思うとか、人と場所の結びつきがいろいろと思い浮かびます。それだったら月に1回REFACTORY antiquesで衣食住にまつわるあれこれをそれぞれのプロの方と話しながら買い物や相談ができたらいいなと思い、この企画を去年から続けています。
共通の好みや、近いライフステージにいる話題、旬を取り入れる楽しみなどふだん気に留まっていることを気軽に会話できてスッキリして帰れると、また次の週のモチベーションになったりしますよね。僕も同じように前向きな話題やアドバイスが日々の励みになっています。
お互いさまのことであってほしいと思っていますが、そうやって地域で過ごせていけると、生きやすいというか、あたらしいいいなと思う発見の連続が生活に刺激を与えてくれます。
ものを飾りたくなる壁の仕上げ
住まいの相談は入間市の設計事務所「独楽蔵」の設計士長崎さんが担当しています。9月の特集内容は内装の壁仕上げについて。壁紙や塗り壁、板張り仕上げやコテ仕上げなど内装には様々な仕上げ方があります。
好みのインテリアに合わせて好きな仕上げを選べるようにサンプルや各仕上げにかかる費用のことなど相談できる準備をしました。
暮らしのブーケ
インテリアに草花を飾る習慣をつくってくれるのは、埼玉県入間市のフローリストlamontagne flowerの下山さん。直前に仕入れた旬の花材をブーケにしてそれぞれの好みに合わせて作ってくれました。
ふだんは注文専門で受けているお花屋さんですが、当日は目の前で束ねてくれてひとつひとつ異なる個性を作ってくれます。完成した立体感は家に帰ってからも飾って長く楽しめます。
デザートスプーンに合わせる9月の食卓
毎月テーマを決めて器と食の組み合わせを考えてテーブルコーディネートしてくれるのは、器コーディネーターの伊藤唯さん。ご自身が使って気に入っている作家さんの器や、そのときの旬な食材などを組み合わせて実際に試せる場を提供してくれます。
今回は木でスプーンをこだわって作り続けるmiyazono spoonさんのデザートスプーンを紹介しました。以前たまたまお店で使ったこのスプーンの口あたりや口ばなれの良さに感激して作家さんを知りコンタクト。仕事で使用する分と、紹介分を制作してもらいました。
そのスプーンに合わせて用意したデザートは、aminchiさんのブルーベリーのパンナコッタ。都内で好きなカフェのオーナーさんが移住した先がたまたま飯能で、そのご縁もあり提供分を作ってもらうことになりました。
飯能で来年あたりあらためてカフェを開業予定のaminchiさん。それまで定期的にデザートを暮らし相談でクス用に作ってもらいたいなと思っています。
また当日はD&DEPARTMET監修の企画「ものにはまわりがある展」の飯能日高ツアーの1ルートとしてお立ち寄りいただきました。僕が飯能へ引っ越してきてから店をはじめ今に至るまでをいろいろお話させていただきました。暮らし相談デスクのメンバーにもそれぞれこの地域で仕事することについて話してもらいました。
僕も今こうしていろんな人に囲まれて仕事できていることは、地域でいろんな方に助けられたり、人を紹介してもらったりしてきた中で築いてきたことです。ですので道や選択で迷いがあれば、店という形からときに相談の窓口としてREFACTORY antiquesが機能できる場所であれたらいいなと思っています。
これからもふだんの生活になにか+αあるといいなと思うときにはふらっと飯能へ遊びにきてください。10月の暮らし相談デスクもどうぞよろしくお願いします。