今年に入ってからフランスアンティーク家具や北欧家具、アンティークの食器や雑貨など、日本の古道具以外にも買取査定や、家財の処分や整理をする相談を多く受けています。年の変わり目や、季節の変わり目にインテリアを見直すきっかけができて、あらたな生活の形に向けてインテリアを整えたりするお手伝いをさせてもらっています。
先日は10数年好きであつめてきたアンティークアイテムを生活の変化で整理しなければいけなくなったタイミングで連絡をいただき、1点ずつ確認しながら買取をさせてもらいました。
どの業者さんへ連絡をすればよいか、誰か来るのかもわからない、そういった煩わしさがあることですし、時間を割くのも面倒だったりするものです。それでも思い入れがあるものや、大切にしてきたものをかんたんに処分することは心が引けることでもあります。
僕もサイズアウトした洋服を、もしかしたらまた着る機会がくるかもしれないと取っておいたり、興味があって買った洋書や写真集をまた見るかもしれないと何年も触れずそのままにしてしまっている物がたくさんあります。でも収納できる場所は有限ですし、必要にしてくれる人がいるのであれば手放したい気持ちがあります。
さいしょにメールや電話でご連絡をいただいたときにはどのような経緯で当店に連絡をしてくれたかは分かりませんが、面倒なやり取りの気持ちを押し切ってお知らせをしてくださったことだとは思っています。
実際に買い取れるもの、引き取れるもの、対応できないものなど様々なご依頼があるのですが、些細な物事でもお知らせいただけることはたいへんありがたく思っています。集めてきたものを見させてもらい好みを理解して、購入した経緯をうかがっていると人生の一部を共有させてもらっている気持ちになります。
僕のところへやってきた一つ一つのものをあらためて手入れしてまた次よろこんで使ってもらえる方へ、その物の背景もいっしょに繋いでいけたらよいなと思っています。
今後も買取対応するようなご縁がありましたら、金額とモノのやり取りをかんたんにするだけではなくて、ライフステージの一部に関わらせてもらっている気持ちで安心して物事の受け渡ししてもらえるようにしていきたいです。
