先日明治から昭和初期にかけての輸出用陶器を集めていた方より整理したい相談を受け、譲って頂きました。主にヨーロッパやアメリカなどに輸出するように作られたオールドノリタケは用途の様式は海外仕様に作られ、モチーフは日本の動植物が描かれている和洋折衷なデザインが魅力です。
今は一度使われなくなってしまったもの。不要となってしまったものもそれぞれ使われてきた背景があり、ストーリーがあります。REFACTORY antiquesではそれらを掬い上げ、新たに必要としている担い手にストーリーとともにお届けする仕事をしています。再び誰かの生活の役に立て、暮らしをより豊かにするきっかけづくりをしたいと思っています。
モノを循環させる事は機能としてだけではなく、話題も生まれ、人と人を繋ぐ付加価値があるものだと思っています。そのようなモノが目に触れる機会が増える事で新しい魅力に気付いていただけたらうれしいですし、住まいや店舗のためにはもちろん、地域のためのコニュニティづくりにも活かすことができたら素晴らしい事です。
使い続ける、引き継ぐ、新たな用途として生まれ変わらせる、そのような行為に皆さまにも参加していただけることを願っています。
選択肢として今あるものを修理して現代の暮らしに取り込み使い続ける事も選択肢の一つだと思います。親やおばあちゃんの家で昔使われていたもの、そのようなモノには語れるストーリーがたくさん詰まっています。それを見て気に留めた人に伝える事もうれしい行為です。
REFACTORY antiquesでは新たな役目を見つけ出しながら、工房で修理、仕立て直しをし、再び世に家具や雑貨などを送り出しています。そのような作業を見ていただきながら物が本来持つ本来の価値や魅力を感じていただけたらうれしいです。
