飯能の歴史にゆかりのある材木倉庫で2012年、REFACTORY antiquesを始めました。
始めた頃は必要最低限仕事ができる環境を作り、
あとは徐々に良くしていこうと、見切り発車しました。
錆びたトタンのブルーだった外観を白く塗り替えて、工場っぽい照明を3灯吊り、
倉庫だけどなんだろう?って思うようなやや店っぽい雰囲気に。
何もない倉庫のうちに最低限できる事と思い、パソコンと資料が整理できる事務所づくり。
買ってきた材料の寸法に合わせ、使いたいと思って持っていた建具を建て付け。
小屋っぽい、アトリエっぽい素朴な事務所は事務所って堅苦しく呼ばずに
ワクワクしながら中に入っていけるようなイメージで作りました。
自分の好きなものを並べて楽しむように、店舗の造作棚もそんなイメージで造りました。
板は前に住んでいた家のデッキを剥して持っていたものを流用し、
天井から鎖で吊っているような見た目の飾り棚を制作。
大扉を開くとフルオープンでした。今でも暑く、寒い店内ですが、
春は花粉やホコリが中に入り、夏はさらに暑く、冬はさらに寒く。
理想的な観音開きの扉がある時手に入り、それを活かして扉を付ける事に。
入り口が塞がった事で店内は今まで以上に快適になり、
通りから見える外観もより店らしくなりました。
すべて蛍光灯だった倉庫はダクトレールに付け替えて、在庫の照明を点灯して見られるように。
5,6年前の大雪で外の屋根が崩れ、それを直すため、今まで以上に軒を広くして、
バックヤードにもなり、軒の下で作業ができるタタキも造りました。
去年の夏は店内をより明るくするために採光の工事をしました。
兼ねてより天窓を付けたいと思っていて、窓も丁度良い寸法の物が見つかったので、
合わせて工事。
改修を進めると思わぬ形が出てきたり、その場その場で合わせながら調整して
希望の形に近づけていきました。
大枠が完成して塗装や左官仕上げをし、それもこれからの仕事として繋がるような
REFACTORY antiquesらしい仕上げを心がけ、お客さまにも事例として見てもらえるように。
夜の暗い通りもパッと落ち着いた灯りが現れると、心が落ち着くような気持ちにも
なれると思い、常夜灯を付け、町の一部になるように心がけています。
そんな変化を見ていただき、いろんな方からいろんな要望を頂き、仕事の幅も広がりました。
今はその要望にさらに応えていくため、関わりから生まれた好きを共有できる仲間と
協力しながら、形づくりも続けていきたい気持ちです。
今年もREFACTORY antiquesらしい仕事を続けながら、皆さまに楽しんで頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。