埼玉県飯能市には西川材という地産資源のスギ、ヒノキ材があります。江戸時代の終わり頃から江戸の町をつくる建材として欠かせなかった材料で、またそのことで飯能の町も栄えてきました。町の歴史にゆかりある元材木倉庫をリノベーションして、REFACTORY antiquesは店舗兼アトリエとして活用しています。
飯能では山を植林して建材の需要と供給に励んできましたが、時代の流れと共に輸入材や技術の進歩で需要が減り、杉の山が多く残ることになりました。
今も建材として使っていくための努力を市や地域でおこなっていますが、残った財産の規模の需要と供給を戻すことは簡単なことではありません。
これからの未来、杉の山々が残り続けたとしても江戸の町を支え、飯能を発展させてきた西川材の事実は町の誇りであることに間違いありません。その歴史を語り継ぎ、思い起こす機会をつくることもここで店を始められたご縁だと思っています。
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